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上野の森美術館 「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」に行ってきました

   ↑  2014/09/23 (火)  カテゴリー: 展覧会・イベント
上野の森美術館で開催中の「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」(2014年9月13日~11月9日)に、9月21日(日)行ってきました。
ネットでは平日でも結構な混雑ぶりが伝えられ、土日は避けた方がいいとの情報もありましたが、まあ始まったばかりだし、ちょうど上野公園でデング熱のニュースも出たので、大混雑にはならないだろうと。 
しかし認識が甘かった、もちろん有名ではあるけれど「葛飾北斎」がこれほどの人気とは思いませんでした。
まったく並ばずに館内に入れたものの、大混雑。また一通り鑑賞してから、また再度戻って鑑賞する方も多く、一般的には閉館時刻近くになれば空いてくるのですが、北斎についてはそれは当てはまりませんでした。
 



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▲上野の森美術館 脇の表示



15:00 待つことなく入場
ただし館内大変混雑


会場内に入ってみてびっくり!意外にたくさん人が並んでいます。しかもあまり進んでいきません。
私たちは、ひとあたり会場を回って、比較的空いている2階から見ることに。
見始めて分かりました。作品が小さいうえに描写が細かいので、近くでないと十分に鑑賞できないのです。したがって一列にならざるを得ない。しかも、みなさん非常に熱心に鑑賞していて、なかなか前に進まないのでした。
閉館時刻の17:00まで30分を切っても入場者が入ってきて、引きも切らない状態。係の方が「あと15分で閉館です」と言っても、みなさん悠々たるもの。私たちと同じように、見やすいところから見たり、何度も場内を回っていたりする方もいました。 私たちは館内で約2時間鑑賞しましたが、「4時間いるけど、あっというまに時間が過ぎた」というカップルの声も聞こえました。


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▲上野の森美術館 「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」会場入り口



北斎の展覧会と言えば、かつて東武美術館で開催された「大北斎展」(1993年1月2日~2月14日)も立派なものでした。そのときは、葛飾北斎美術館(津和野町)や墨田区、ピーター・モース・コレクションなどの日本および世界各地の所蔵品の展示でしたが、今回は、ボストン美術館単館での展示。いかにボストン美術館のコレクションが充実しているかが分かります。120年前に北斎の世界初の本格的な回顧展を開いたのがボストン美術館だそうです(パンフレットより)。



今回の「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」は、「第1章 稀品と優品でたどる浮世絵版画70年」、「第2章 華麗な摺物と稀覯本」、「第3章 肉筆画と版下絵・父娘の作品」の3部で構成されています。1993年の展覧会では北斎の肉筆画も印象に残っていますが、今回は特に第1章の浮世絵に重きが置かれています。
さすがはボストン美術館、展示された浮世絵は保存状態が良く、とても綺麗でした。特に「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴」、「諸国瀧廻り」の諸作などは、パンフレットの謳い文句「驚異の色彩、抜群に美しい北斎、ボストンから来日!」 は看板に偽りなしというところでしょう。




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▲「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」パンフレットより



葛飾北斎(1760~1849)といえば、歌川広重、喜多川歌麿、東洲斎写楽と並ぶ浮世絵の代名詞。「富嶽三十六景」に代表される風景画をはじめ、花鳥画、美人画から「北斎漫画」まで多彩な作品が魅力です。20歳で登場してから生涯を閉じるまで約70年間に亘って生み出された作品群を見て感じるのは、とにかく圧倒的な創作意欲。画号もデビュー時の「勝川春朗」から「北斎」、「為一」等を経て「画狂  老人卍」に至るまで30以上を使用したとのこと。となれば、さぞ破天荒な人物かと思いきや、いたって質素な暮らしぶりだったというのも以外です。



今回の展覧会でも、まずその作品数に圧倒されます(それを集めたボストン美術館にも感心)。そして、その長い画歴を追いながら展示作品を見てあらためて驚くのは、質量ともにピークである時期、「富嶽三十六景」「諸国瀧廻り」「諸国名橋奇欄」などのシリーズや花鳥版画のシリーズなど、「為一」の名で一連の名作が世に出された1831~1834頃には、北斎は既に70歳を超えていたということです。その爆発的な創作力とともに、「神奈川沖浪裏」のような極めて斬新な構図がどうしたら生み出されたのかと思うと、本当に感嘆するしかありません。

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▲パンフレットより




あわせて思うのは、江戸に花開いた庶民文化の豊かさ。市井の人びとが浮世絵を買い求めて楽しむということがなければ、北斎や写楽のような天才が出現する素地もなかったわけです。当時のひとたちも「神奈川沖浪裏」を「面白いねぇ」なんて言いながら見てたんでしょうか(発売当初から人気だったようですが)。そうならすごいセンスですね。江戸の庶民の娯楽を、百数十年後のいま、私たちが芸術として感嘆しながら鑑賞しているなんて面白いですね。


17:00 会場を出ました
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ということで、すっかり満喫して、閉館と同時に上野の森美術館を後にしました。
鑑賞には時間がかかりますので、余裕をもって行かれることをお勧めします。


上野公園は、デング熱発症のニュースがあり、園内には「蚊にご注意!」の立て看板が。上野の森美術館のホームページでも注意が呼びかけられています。服装等にはお気をつけて。

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芸術の秋つぎは、食欲の秋
上野公園内にある趣ある建物の「韻松亭」で夕食です。
それは次のページで。


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